「中学受験はさせるべき?」東大生が答える"やめた方がいい家庭の特徴"と見逃してはいけない子どものサイン

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中学受験を続けるかどうかを考えるとき、多くの家庭では「成績が上がっているか」「志望校に届きそうか」という点が基準になりがちです。

でも、僕はそれ以上に大事な撤退ラインがあると思っています。それが、親子関係です。

例えば、親子の会話が受験の話ばかりになっていて喧嘩が増えてしまったり、子どもが親の顔色をうかがうようになって親もイライラして、きつい言葉を投げてしまったり、そういった状態になっているなら、正直に言って一度立ち止まったほうがいいです。

なぜなら、親が無理に中学受験を続けさせて、仮にその結果合格したとしても、親子関係が壊れたままだと、中学・高校で高確率で破綻するからです。

親への不信感のきっかけになることもある

実際、「中学受験では燃え尽きてしまった」「中学に入ってから反抗期が爆発した」「親への不信感が消えず、話をしなくなった」というケースは、本当にたくさんあります。

最近は、子ども同士が交換採点を行うとなった場合に、「親に怒られるから、丸付けは鉛筆でやっといてもらえる?」と言って、後から赤ペンで自分で採点し直そうとする子どもが増えています。

一見すると些細な行動に見えるかもしれませんが、ここには今の子どもたちが置かれている学習環境の問題が、かなりはっきり表れています。

本来、交換採点の目的は「他人の答案を見ることで学ぶこと」や「間違いをその場で共有すること」にあります。しかし、親に見せること、怒られること、評価されることが先に立ってしまうと、子どもにとって採点は学びの機会ではなく、“リスク管理”の対象になってしまうのです。

「バツがつく=怒られる」「点数が低い=責められる」という経験が積み重なると、子どもは次第に「間違えないようにすること」よりも「間違いを見せないようにすること」に頭を使うようになります。

だからこそ、赤ペンで丸付けしないで、と言う子どもが自然に出てくるのです。ズルをしたいからではなく、怒られたくない、評価を下げられたくないという防衛反応です。

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