「老後資金が心配だ」とは言うけれど…フォロワー36万人超のFPが明かす、"節約しすぎた70代"が迎える《孤独な末路》

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老後のお金を考えるシニア夫婦
「老後に後悔しないお金の使い方」とは? 人気ファイナンシャルプランナーの筆者がお伝えします(写真:takeuchi masato/PIXTA)
「老後の資金はしっかり準備できていますか?」
今の日本で、この問いに胸を張って「はい、できています!」と答えられる人はどれぐらいいるだろう。少なからずの人が、「準備などまったくできていない」「年金だけでは心もとない」と不安を口にするのではないだろうか。
そんな不安を解消すべく、老後資金の作り方について指南した『マンガでわかる 「だまされない」お金の増やし方』(KADOKAWA)が話題を呼んでいる。老後に月10万円を受け取るためのシンプルかつ手堅い投資方法について、マンガとテキストでわかりやすく解説されているのが特徴だ。

著者は元大手保険会社勤務でファイナンシャルプランナーの鳥海翔氏。YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」は、フォロワー37万人超の人気を誇っている。今回は鳥海氏に、「お金を貯めこみすぎた人が老後に後悔すること」について語ってもらう。

80代がお金のことで後悔する「意外なこと」

私は仕事上、老後資金の相談を受けることが頻繁にありますが、そこで気づいた興味深いことがあります。

40代~60代の人は、たとえお金を持っていても「老後資金が足りない」「もっと貯めておかなければ!」と焦っているのに対し、80代以降の人は「もっと使っておけばよかった」と後悔しているケースが少なくないということです。

なぜこんなギャップが生まれるのでしょうか。

40代~60代の人がお金を持っていてもなぜ使えないのか。その理由は大きく分けて4つあります。以下に挙げましょう。

① 寿命がわからない

定年から20年生きるのか、30年生きるのか、はたまた40年以上の寿命があるかもしれません。

② 老後資金がいくら必要なのかわからない

寿命がわからない以上、いくら老後資金が必要なのかわかりません。

③ 物価がどれだけ上昇するかわからない

今1000万円持っていても、将来的に10%物価上昇すると、実質的な価値は約900万円になってしまいます。だから怖くて使えないということになります。

④ 家族や遺族に迷惑をかけたくない

この理由も大きいです。葬儀代や家財の整理費用を家族や遺族に負わせたくないと考える人は非常に多いものです。

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