窪田:哲学ですか。先ほどはイデアという言葉も使っていらっしゃいましたね。でもそちらを選ばなかったのはなぜでしょう。
BossB:より定量的に、目に見える形でこの世界を調べたいと思ったからです。宇宙とその中にあるたくさんのお星様と私たちは、まったく同じ要素でできていて、同じ物理法則で成り立っています。
だから宇宙がどうなっているかを突き詰めていけば、私たちの存在も説明できるし、この現実がどういうものであるかという答えも見えてくるんじゃないかと思って。
窪田:ご著書の中でも、BossBさんは宇宙を学ぶことが生きるうえで役に立つとおっしゃっています。どんな風に役立つのでしょうか。
宇宙を知れば、生きやすくなる
BossB:突き詰めていくと、宇宙にあるのは、ただの粒子の配置とその変化だけです。そこに「意味」や「目的」を与えているのは、私たち人間です。宇宙そのものが意味を持っているわけではなく、意味は私たちが作るもの。そう考えると、現実は、目の前の粒子の配置と変化に私がどんな意味を与えるかで決まってくる。
そして「私が作った現実」が、「私」という人間を形づくっていくのだと思います。高校時代に探していた生きる意味とか自由意志といった問いも、きっとそういうところにあるんじゃないか――私自身、宇宙を学ぶ中でこんな説明にたどり着きました。宇宙のあり方を知ることで、多くの人もきっと生きやすくなると思います。
(構成:鈴木絢子)

