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ビジネス #サステナ担当者が知っておきたい投資家視点の企業価値向上

投資家の想定資本コストを意識した経営が重要。サステナ担当者が知っておきたい投資家視点の企業価値向上③

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  • 安達 哲也 PwC Japan有限責任監査法人 パートナー
  • 愛敬 祥文 PwC Japan有限責任監査法人 ディレクター

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株式の期待リターンの推定に不可欠なCAPM(Capital Asset Pricing Model)(写真:ilixe48 / PIXTA)

いよいよ2027年から段階的に非財務情報の開示が始まる。企業価値向上を支援することが狙いの1つだが、現状は企業価値の1つの目安であるPBR(株価純資産倍率)が1倍割れとなっている企業も多く、簡単な道のりではない。ただ、企業側にも企業価値についての基本的な理解ができていない場合も多く、今こそ企業価値向上について幅広い層で基本的な理解が必要だ。そこで、この連載では企業価値向上に必要な資本コストなどの基本的な考え方をベースにESG(環境・社会・企業統治)などとの関連性についてまとめていく。

第3回は、投資家が想定する資本コストを意識した経営を行うことの重要性について解説する。

【配信予定】
株価に影響を与えるサステナビリティー取り組み(11月27日)
ESGの取り組みで企業の資本コストが低減する(11月28日)

投資家が想定する資本コストを意識することが重要

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PBRの抜本的な改善のためには、短期的にROE(自己資本利益率)を高めるだけでは不十分で、企業の残余利益(株主資本コストを上回る超過利益)が長期にわたり持続的に成長するとの期待を投資家が持つように働きかけ、PER(株価収益率)を高めていくことが必要だ。

そのためには、市場(投資家)の期待を反映した株主資本コスト(以下、「資本コスト」)を把握していることが大前提となる。この点、企業が自ら把握している資本コストは、投資家の想定するものと同じなのだろうか。

将来の残余利益を見積もるためには、将来の事業リスクに関する投資家の期待を反映した「フォワードルッキング(前向き)」な資本コストが必要となる。現在ほとんどの企業がCAPM(Capital Asset Pricing Model)を用いて資本コストを推定しており、企業が投資家と対話するときの共通言語にもなっている。

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