銀座の中心部が初の「空室ゼロ」、インバウンド増加や円安効果で業績好調の高級ブランドが相次ぎ出店

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銀座中心部
銀座のプライムエリア路面店舗の空室率が、2025年第1四半期時点で調査を開始して以来初めて「ゼロ」になった(写真:Ryuji/PIXTA)

銀座がかつてない活況を呈している。インバウンドの増加や富裕層の購買意欲の高まりによって高級ブランド店の業績が伸張。新規出店も相次ぎ、好立地の路面店はほぼ満室だ。世界中の「富」が集まる銀座の躍動は今後も続くのか――。

「銀座で良い立地の区画は、空室がほとんどない」。長年にわたり銀座の不動産仲介に携わる、増田不動産研究所の増田富夫所長はそう話す。

不動産サービス大手のCBREの調査によれば、銀座のプライムエリア路面店舗の空室率は、2025年第1四半期時点で「ゼロ」になった。2016年に同社が調査を開始して以来、初めてだ。

目抜き通りに新店続々

銀座の路面店となれば、大通りなら月額賃料は1坪あたり10万円や20万円はくだらない。そんな区画に触手を伸ばすのは世界的な高級ブランドたち。メインストリートである銀座中央通りでは、既存ビルのテナント入れ替えや新築ビルの竣工時にできた区画を、さまざまなブランドが押さえにかかっている。

7月11日、ギンザシックスの向かいにティファニーの旗艦店が開業した。地下1階から地上13階のうち10フロアに入居し、日本法人の本社機能も置かれる予定だ。

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