「山口達也のときは会見したのに…」なぜ国分太一のコンプラ違反では“会見ナシでTOKIO解散”となったのか? ここに至る《7年前の違和感》
約7年前の2018年5月、東洋経済オンラインで「TOKIO緊急会見に見えた強烈な4つの違和感」という記事を書きました。
その“TOKIO緊急会見”は山口達也さんの不祥事に関わる本人の会見と不起訴処分の発表を受けて行われたもので、城島茂さん、松岡昌宏さん、国分太一さん、長瀬智也さんの4人が登場。涙をにじませながら山口さんに厳しい言葉を浴びせる姿を覚えている人も多いでしょう。
そのコラムで“1つ目の違和感”としてあげたのが、誰のための会見だったのかということ。4人の言動から「説明責任を果たしたい」という思いに加えて、「山口さんをアルコール依存のような状態から立ち直らせる」というニュアンスも感じられたのです。
しかし、性被害に遭った被害者女性やその家族が「より事が大きくなるTOKIOの会見を望んだか」と言えば疑問が残りました。当時10代の女性被害者が会見によって当時の状況がフラッシュバックしてしまうかもしれないうえに、一部ファンなどからバッシングを受けていたというだけに、配慮に欠けるきらいがあったのです。
さらにあらためて注目すべきは、会見の最後に城島さんが「被害者の親御さんとご家族の方から『そっとしといてあげてほしい』という部分もあったので、『ふさわしい会見なのか』という葛藤がありました」と語っていたこと。
そのうえで「連帯責任」「メンバー全員で謝罪すべき」などのフレーズを使って会見を開いた意義を強調していました。

7年前とは真逆の対応
そこから7年を経た今回は「被害者感情を優先させて会見を開かない」という真逆の対応をとったように見えるのです。
また、7年前の会見は、被害者というより世間に向けた謝罪であり、同時に山口さんに向けた厳しくも温かい叱咤激励というムードがありました。
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