台湾民主化をリードしたジャーナリストたちの相次ぐ死と衝撃、台湾民主化闘士5人に共通する3つの点

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聯合新聞網で、作家の楊樹清は、陳暁林が3年前に前立腺がんステージ3を患い手術を受けたと述べている。そして本を愛してやまない陳暁林は、

「死の淵から生還して、残りの人生で自分に何ができるのかを考え始めた」という。

「陳暁林が最も敬愛しているのは古龍と龔鵬程だ。現在の出版業界は非常に厳しい状況にあり、毎年2万冊の本を処分しなければならない。しかしそれでも出版の道を悔いなく歩み続けていた」と、述べている。

時事への関心と発言は衰えなかった林正杰

「街頭の小さな暴君」と称された林正杰は、肺腺がんでこの世を去った。元立法委員の賴坤成はSNSに投稿。5月に林正杰を見舞った際、彼の健康状態が日に日に悪化していたことを感じたという。話す声はかすれ、頻繁にトイレに行っていた。それでも、終末期ケアについて意見を交わし、時事問題についても鋭いコメントを残していた。

「私と彼の政治的立場は正反対だった。正杰は極端な統一派であり、私はつねに台湾優先の立場を貫いている。この10数年、正杰は健康のために台東・武陵刑務所のそばにある武陵旅館に移り住み、世捨て人のような日々を送っていた。時には私も彼のもとを訪れ、語り合い、論争し、かつての5人は、台湾の民主化と移行期正義の過程において、自ら身を投じたり、報道や評論を通じて時の政治を論じたりすることで、当時の政治改革や社会の進展に一定の役割と影響力を果たした。しかし、人生の後半で転向した者もいれば信念を貫いた者もいて、結果、異なる運命をたどることとなっている。

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