この夏、勉強嫌いから卒業しよう!東大生おすすめの「勉強が面白くなる必読書」5選を科目別で紹介
そんな面白いエピソード満載の本ではあるものの、この本からはその根底にあるファインマンの「知ることの楽しさ」「常識にとらわれない生き方」を学ぶことができると思います。
常に目の前のことにいい意味で疑いの目を持って生きること。そうして得られる知識と経験。
彼の人生のエピソードから、「物理って面白いのかもしれない」という感覚を学ぶことができると思います。理科の勉強なんてつまらない、と思っているお子さんに、ぜひプレゼントしてみてください。
最後は社会です。僕は社会という科目は、その解釈の仕方・歴史という、ある意味でもう終わった出来事に対する「分析・解釈」が面白いと考えています。
年号や歴史上の人物の名前を覚えているだけでは面白くはありませんが、「こういうことも考えられるんじゃないか」という目線を持って歴史を読み解き、「こういう考え方もあるのか!」というものと出会った時にこそ、「面白い」と感じられるのではないか、と。
そして、東大の入試問題というのはそういう「面白い分析の仕方」を提供してくれるものです。ひと昔前に「歴史が面白くなる 東大のディープな日本史」という本がベストセラーになりましたが、あの本が多くの読者に受け入れられたのも、東大の入試問題が面白かったからだと思います。
この「東大の良問10に学ぶ日本史の思考法」は、最新の東大の入試問題を使って、日本史の面白いところを紹介してくれている新書です。
例えば、これを読んでいるみなさんは、「徳川綱吉」を「生類憐れみの令」を出した将軍として暗記した記憶があると思います。
で、この「生類憐れみの令」は「犬や猫を過剰に大切にする法令」で「悪法」だと解釈していた人も多いのではないでしょうか。
しかし近年、この「生類憐れみの令」は、民衆の道徳心を育てる意味があり、日本を今のような平和な国にしたという一面があるのではないか、という解釈もされるようになってきました。東大日本史で、数年前にそのことについて触れる問題が出題されて話題になりました。
この本でもこの「生類憐れみの令の解釈」に関する問題が解説されているのですが、やはりこういう自分の目線だけではない「分析・解釈」は面白いですよね。この本では、東大の入試問題を題材にしつつ、「分析・解釈」の仕方について教えてくれます。
「自分から知りたくなる」から勉強が楽しくなる
今回紹介した5冊はいずれも、知識を“押しつけられる”のではなく、「自分から知りたくなる」きっかけを与えてくれる本ばかりです。勉強が嫌いな子どもでも、「この本ならちょっと読んでみようかな」と思える内容です。
もしお子さんが勉強に前向きになれないとき、「がんばれ」と言う代わりに、ぜひこうした“勉強の楽しさ”と出会える本をプレゼントしてあげてください!
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