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魚の獲りすぎで日本は過去最低…。寿司に訪れつつあるヤバすぎる事態

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  • 片野 歩 Fisk Japan CEO/東京海洋大学 特任教授
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資源管理に関する問題の本質がずれてしまい、魚が減っていく本当の理由「資源管理制度の不備」は、我が国で魚が獲れなくなっているという「致命的」な問題を日本各地で引き起こしてしまっています。

今さら、これまでの漁業者に任せて行ってきたやり方が、世界の成功例から見て明らかに間違いであったことを言えない状況になっているようです。魚が消えていく問題の本質は資源管理制度にあります。それを環境要因や外国に責任転嫁、もしくは漁業者が悪いとする考え方では何も解決せず、進むのは資源と漁獲量の減少だけです。

獲りすぎて自分で自分の首を絞め続ける

海外と比較すると報道されている内容と社会が理解していることとの矛盾が明確に出てきます。ノルウェーは遠く離れた国だとしても、韓国は隣国です。マスコミでは資源管理制度の不備という本質的な問題はほぼ出てきません。そして海水温上昇など誤解しやすい表面的な内容が報道され続けることで、社会が魚が減っていく本当の理由を大きく誤解しています。

その誤解のために、国がようやく「国際的に見て遜色がない資源管理制度のシステム」を作ろうとしても、改革がなかなか進みません。それどころか漁業者が獲りすぎで、自分で自分の首を絞め続けてしまう傾向にあります。このままでは時間の経過とともに、資源管理制度について必ず「何てことをしてきたのか!」と気づいて後悔するときがきます。

筆者は世界の漁業の成功例を30年以上最前線の現場で見てきました。科学的根拠を基にした資源管理制度が機能するように世論が変わるまで発信を続けていきます。

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