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【半導体商社】またも高まる「再編機運」、三菱電機・ルネサス系商社が台風の目?生き残りをかけた合従連衡が相次ぐ切実事情
「今後、スケールメリットの重要性がさらに増加し業界再編が加速する」「業界再編を主導するべく積極的なM&Aに挑戦」
今回、加賀電子の買収の開示では、「再編」の重要性が強調されている。商社が再編に突き進む大きな理由は、仕入れ先である半導体メーカーの統合や再編だ。
複数あった半導体メーカーが1社に統合した場合、それまで別々に契約していた商社をそのまま維持しておくのはメーカーにとって非効率。おのずと「商権」と呼ばれる製品の販売権は集約される傾向にある。
これまで、その筆頭はルネサス エレクトロニクスだった。日立製作所・NECエレクトロニクス・三菱電機の半導体部門が統合して誕生したルネサスは、2019年以降に本格的な「商流再編」に着手。2019年に16社あった系列商社は大幅に絞り込まれ、商社にとっては販売権の喪失が相次いだ。
たとえば2023年には、ルネサス系商社として知られていたグローセルは、産業機械向け製品(当時の売上高の17%)の販売権を喪失。業績が急降下したグローセルを、マクニカが買収している。(詳細記事はこちら)
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