六甲ライナー、神戸の「地味な新交通」の成長余地 新型車両でイメージ一新、迫られる老朽化対策

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実際、2023年度に1日あたり1万8100人だったアイランドセンター駅の利用者数は、2024年度に1万9900人まで増加した。乗客数は六甲ライナー全線で増えたが、神戸新交通は「ROKKOiPARK」による押し上げ効果もあったとみている。

開業30年を翌年に控えた2018年から、第2世代の車両「3000形」の投入が始まった。最初に投入した1編成は増備とし、現在は1両8.4メートルで4両編成の電車を12編成保有。これで全線の運行をまかなっている。

六甲ライナーの「3000形」は2018年にデビューした(編集部撮影)

2019年度から2編成ずつ、開業以来の旧型「1000形」を置き換え、現在は12編成のうち11編成が3000形だ。開業以来の1000形は1編成を残すのみになった。

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車両の世代交代でイメージ一新

ポートライナーと六甲ライナーは軌道の形状が異なり、車両に互換性はない。ただ「1000形」は、白い車体にグリーンのラインというポートライナーと共通したデザインだった。

一方で「3000形」は、工業デザイナー奥山清行氏の事務所が船をイメージしてデザインしたという、おしゃれで落ち着いたデザイン。全編成が置き換わることで、六甲ライナー独自のイメージを確立することになるかもしれない。

白い車体にグリーンのラインをまとった先代車両の「1000形」(編集部撮影)
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