《部下になった元上司に注意したい！》 機嫌を損ねずに、最大のパフォーマンスを発揮してもらう方法とは？
「年上の部下」を持つ人が増えています（写真：Luce／PIXTA）
昔の上司が自分の部下になった、という話は、最近珍しくなくなりました。しかし以前の関係を引きずって忖度してしまい、相手に気になるところがあっても注意しにくいという悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。コミュニケーションを専門とする戸田久実氏が、相手と摩擦を起こさず上手に言うべきことを言い、よい関係を築いていく方法について、言い方の実例と共に紹介します。
※本稿は『すごいフィードバック～心が動き、行動が変わる！』から一部抜粋・再構成したものです。
言いづらいことでも工夫して伝える
現在は働き方が多様化して、「年上の部下」を持つ人も増えています。
よく相談を受けるのは、上司だった人が定年を過ぎて嘱託になり、自分の部下になるケースです。そうでなくても、自分より年齢が上の相手には、自尊心を傷つけないような配慮が欠かせません。
とくに、ネガティブなフィードバックが必要な場合は、言いづらいこともあると思います。しかし、忖度しないことが大切です。
たとえ元上司であっても、自分よりキャリアが長い人でも、元社内の役職者であっても、あなたには「役割としてフィードバックをする」という責任があるからです。
年上の部下の場合、
「以前は、このやり方でよかったんだ」
「新しいやり方をするのは面倒だ」
と相手が反論してくることもあります。
このようなとき、相手を否定する言葉は使わないようにしましょう。
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