「40歳って、すごいなぁ」「疲れやすくなった」綾瀬はるかの≪四十路を迎えた心境≫と“堂々とゴロゴロする”生き方【独自インタビュー】
それに、若い頃は「この時期にはこれくらいできていなきゃ」とか、「こうあるべき」といった思い込みやプレッシャーを、自分で作ってしまっていたように思います。
でも最近は、そういう気持ちを少しずつ手放せるようになってきました。
――以前より、気持ちに余裕を持って作品に向き合えるようになったのでしょうか?
そうですね。でもだからといって、決して妥協はしたくないという気持ちは、今も強く持っています。やるからには、「これでいいや」ではなく、「本当にいいものができた」と心から言える作品をつくりたいんです。その思いは、ずっと変わらずにあります。
――綾瀬さんは、もともと負けず嫌いなタイプなんですか?

たしかに、ちょっと負けず嫌いなところはあるかもしれません(笑)。
でもそれ以上に、「せっかくやるなら、心から“いいね!”って思えるものを届けたい」――そんな気持ちの方が、私の中では大きいですね。
綾瀬はるかが挑む、“前向きな終活”とは?新しい独身女性像を描く『ひとりでしにたい』
――主演ドラマ『ひとりでしにたい』。インパクトのあるタイトルですが、実際には“よりよく生きて、よりよく死ぬ”ための前向きな「終活」コメディという点が、とても新鮮でした。

最初に原作の漫画を読んだとき、「すごく共感できる」と素直に感じました。誰しもが“死”に向かって生きているという普遍的なテーマが描かれていて、主人公が抱える不安や葛藤も、私自身にとって他人事ではなかったんです。
――“死”というテーマに共感されたというのは、意外でもあり印象的です。
でも、だからこそ深く考えさせられましたし、この作品の魅力でもあると思います。それに主人公の山口鳴海がとても魅力的で。推し活に夢中になったかと思えば、ふとした瞬間に怒りが爆発して鬼のような表情になったりして(笑)、本当に人間らしくて、一生懸命で、愛さずにはいられないキャラクターなんです。
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