JR東「新たな夜行特急」はJR西「銀河」と何が違う? 寝台列車ではないが「車内で横になれる」のは同じ
プレミアムグリーンやグリーン個室は首都圏と伊豆半島を結ぶ特急として2020年から運行開始した「サフィール踊り子」で導入済み。高級感あふれるインテリアが高い人気となっている。新たな寝台特急のインテリアも大いに期待できそうだ。


JR東日本は新たな夜行特急について「寝台列車カシオペアの代替ではなく、夜行列車として新たな旅の楽しみ方を提案させていただく」と説明する。カシオペアの運行開始は1999年。シティホテルを思わせる洗練された客室のデザインが特徴的で、発売開始と同時にきっぷが売り切れるほどの人気ぶりだった。2016年に寝台列車としての定期運行を終了し、その後は旅行商品向け団体専用列車「カシオペア紀行」として運行してきたが、それもいよいよ終焉を迎える。
先輩格はJR西日本「銀河」
新たな夜行特急は寝台列車ではないので浴衣やアメニティグッズの提供はない。シャワーも設置しない。しかし、どの個室もフルフラットに対応しており、横になってくつろぐことができる。
こうした新しいタイプの夜行列車は、JR西日本が先輩格だ。2016年11月に豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス)瑞風」の運行詳細を発表した際、「瑞風よりも気軽にご利用いただける新たな長距離列車を導入する」という方針を打ち出した。

そして、関西圏の新快速などに使用された117系を改造して特急「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」が製造され、2020年9月に運行開始した。季節ごとに西日本エリアのさまざまな区間を走り、現在は京都と下関の間を往復する。8月下旬からは京都と新宮を結ぶ紀南コースを運行する。
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