「国際結婚の割合が高い」都道府県ランキング! 2019年と2023年の比較で驚く変化

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新型コロナ感染症の拡大前となる2019年(図表2)では、長く続いていた1位から3位のランキングを継承し、愛知県、東京都、岐阜県の順となっている。愛知県や岐阜県はトヨタのおひざ元で、関連する下請け企業も製造工場も多い。特に工場の生産ラインで働く外国人女性労働者が多く雇用されてきており、日本人男性と結婚する「外国人妻」も多い傾向となっている。

2019年における国際結婚に占める「外国人妻割合」でみても、愛知県76.0%、岐阜県79.6%と全国平均の68.0%に比べてかなり高い外国人妻割合水準となっている。一方で、2019年の国際結婚割合で2位の東京都は外国人妻割合が59.1%と、全国平均と比べて外国人夫との結婚が目立つエリアとなっていた。

国際結婚割合が増えたエリア

しかし、本稿執筆現在、最新データとなる2023年の婚姻統計を分析してみると、2019年は国際結婚割合で6位4.4%だった沖縄県が、国際結婚割合の3強だった上記3エリアを抜いて7.0%と首位に立っている(図表1)。 

その内容をみると、沖縄県の国際結婚の特徴は常に「外国人妻率が圧倒的に低い」ことにある。2019年では27.4%、2023年ではわずか18.2%にすぎない。なぜなら(主にアメリカの)外国人男性と日本人女性の結婚が沖縄県の国際結婚の主流となっているからである。

バブル景気を経験している中高年世代は、日本における国際結婚というと「じゃぱゆきさん」「フィリピン妻」など、国内外の経済格差を背景に経済低位の国の女性を日本の「嫁」に呼ぶという男性上位婚を思い浮かべやすい。しかし、令和時代(2023年)の国際結婚割合の1位沖縄県、2位東京都ともに、都道府県の中で外国人夫率が高い(沖縄県1位、東京都4位)エリアとなっている。

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