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現代米国の社会分断を予見した『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』②/エリートの自己正当化の論理となり、エリート支配への反発の遠因にも

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  • 河野 龍太郎 BNPパリバ証券 経済調査本部長・チーフエコノミスト

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ロバート・B・ライシュ『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ  21世紀資本主義のイメージ』中谷 巌 訳/ダイヤモンド社
ビジネスに効く名著のエッセンスを識者がコンパクトに解説する。【原則土曜日更新】

ライシュは、若き日にローズ奨学金を得て、後に米大統領となるビル・クリントンと英オックスフォード大学に留学する。帰国後も米イェール大学で共に学ぶが、盟友クリントンが1992年の米大統領選挙に勝利すると、ライシュは労働長官に就任した。

メリトクラシーの暴走を招く

クリントン政権が、労働者をグローバル時代に適応可能とすべく高等教育重視の政策に舵を切ったことに、選挙前年に出版された『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』の論考が影響したのは言うまでもない。政権は、高度な専門性を持ち高所得を得るシンボリック・アナリストを増やそうとしたのだ。

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