「前回の“女子大生ワンピ”よりいい」石破首相夫人・佳子氏の“G7ファッション”が話題に…しかし《今回もふさわしくなかった》根本理由
そして見落とされがちだが、最も印象を左右するのが「足元」だ。
靴は、単に装いの一部ではなく、その人の“立ち方”“姿勢”“意志”までも視覚的に語る。
佳子氏が履いていたストラップ付きで丸みのある靴は幼さを助長しやすく、重要な場では避けるべきアイテムだろう。
代わりにミッドヒールのポインテッドトゥ(つま先が細く尖ったデザインの靴)を選ぶことで、全体に緊張感が生まれ、縦のラインが強調される。靴こそが、装い全体の完成度を決定づけるのだ。
「小柄な体型」は強みに変えられる
ここで改めて強調しておきたいのは、「小柄だから不利」ということでは決してないという点だ。むしろ、どんな体型であっても、装いによって“意志”を明確に伝えることはできる。特に小柄な人は、アイテムの選び方次第で、“意外性ある存在感”を印象づけることができる。
たとえば、上半身にはやや立ち上がるネックライン(首まわりの形状やデザイン)を取り入れ、視線を上に集める工夫を。下半身はタイトすぎず、直線的なスカートで安定感を演出する。肩に軽くジャケットを羽織れば、体そのものを大きく見せなくても、十分な重心と「要」の印象を与えることができる。
そして何より重要なのは、服そのものを主張させるのではなく、「この人は細部に美意識を宿している」と自然に感じさせることだ。
たとえば、ファーストレディの装いであれば、目立ちすぎない位置に日本の織物がさりげなく使われていたり、ステッチの流れや糸の質感に静かな品格が漂っていたりと、言葉にならない繊細な配慮が込められていること。
そうした“目に見えにくい精度”こそが、本人の所作や姿勢に自信をもたらし、非言語の説得力として周囲に伝わっていく。
G7サミットの場では、日本の伝統技術を駆使した布地を取り入れることで、存在感を放つことができるだろう。
たとえば西陣織の技術を現代的に昇華させ、立体的な織りを実現したテキスタイルブランドがある。そのブランド「HOSOO」は、金属糸や高品質な絹糸を用いて、構築性と繊細さを兼ね備えた布を生み出した。
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