《SNS→誘拐、性被害、闇バイト》「ゲーム内で恋人作り」「抜け穴使って連絡先交換」 LINEやオンラインゲームが「未成年者への犯罪」の温床に

未成年がSNSを通じて加害者と知り合い、裸の写真を送らされたり、誘い出されて性被害に遭ったりしている。
最近はInstagramやXだけでなく、オンラインゲームやLINEも、このような犯罪の温床になっていることをご存じだろうか。
子どもはどのようなサービスで出会い、被害に遭っているのか、実態をお伝えしたい。
オンラインゲームはもはや”社交の場”に
警察庁の3月の発表によると、2024年中に未成年が犯罪に巻き込まれるきっかけとなったSNSは、「Instagram」(31%)、「X」(26.8%)、「オンラインゲーム」(6.6%)、「TikTok」(5.5%)、「KoeTomo」(5.2%)、「LINE」(3.9%)などだった。
これまで最多だったXに代わって、Instagramがトップとなっている。最近、ユーザーのX離れが起きていることが影響したのだろう。
ただ、InstagramとXはどちらも匿名性が高く、複数アカウントが作れて10代に人気のSNSであるという点で共通しており、トップ2を独占したことに意外性はない。
一方で、「オンラインゲーム」「LINE」がランクインしていることに驚く大人は多いのではないか。
どちらも実態として、子どもが不特定多数と知り合う場になっている。
オンラインゲームは、子どもにとって、友だちや知らない人とボイスチャットできる“社交の場”だ。オンラインゲームがきっかけで犯罪に巻き込まれる子どもは、2019年は3.3%だったが、昨年は過去最高の6.6%にまで達している。
LINEは、大人世代にとっては、電話やメールの代わりの連絡手段だろう。ところが、若者世代での使われ方は異なる。
後述する「オープンチャット(通称オプチャ)」という機能を使って情報を収集したり、知らない人と交流したりするのが一般的となっている。その結果、未成年が犯罪に巻き込まれるきっかけにランクインしてしまっている。
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