《SNS→誘拐、性被害、闇バイト》「ゲーム内で恋人作り」「抜け穴使って連絡先交換」 LINEやオンラインゲームが「未成年者への犯罪」の温床に
ニフティキッズの「ゲームに関する調査」(2024年10月)によると、小中学生の53.9%はマルチプレイ、つまり協力プレイを好んでいる。
一緒にプレイする相手は、67.0%が「リアルの友だち」と回答しているが、「ネットの友だち」(31.5%)、「知らない人」(31.1%)という回答も多い。
ゲームによっては、知らない人とチームプレイをする仕組みがあるものもあり、知らない人とプレイすることも一般的なのだ。チーム内ではボイスチャットができることも多く、その結果、知らない人と親しくなり、ネッ友となってしまうというわけだ。
「ゲーム内で恋人を作るのが流行っている」と中学生に聞いたこともある。その子どもも彼氏がほしいと考えて、ゲームのアカウントのプロフィール欄に「恋人募集中です!」と書いていたそうだ。
6月には、オンラインゲームで知り合った小中学生にわいせつな行為をしたとして、横浜市の20歳の男が逮捕されるなど、小中学生がオンラインゲーム経由で被害に巻き込まれる例が後を絶たない。
その結果、警察庁が「『子供が犯罪に巻き込まれるきっかけとなるオンラインゲームに関する注意喚起』について」という呼びかけを行うまでになっている。
今年初めには、特殊詐欺に加担させられていた日本人の男子高校生が、ミャンマーで保護されたことが話題になった。高校生はオンラインゲームで知り合った日本人の男から「向こうにはいい仕事がある」と誘われている。オンラインゲームには、性被害だけでなく闇バイトに巻き込まれるリスクまであるというわけだ。
オプチャでは情報交換・不特定多数との交流が可能

LINEのオープンチャットは、友だち以外ともつながって匿名で情報収集などをできる機能だ。トークごとにプロフィールを設定でき、LINEの友だち登録をしなくてもグループトークができる点が特徴となっている。
子どもたちには「オプチャ」と呼ばれ、頻繁に利用されている。情報交換したり、不特定多数と交流できたりする場として人気が高いのだ。
話題別にさまざまなトークルームがあるが、たとえば「小学生」と調べると、「小中学生限定」「小学生限定」「学生限定」などのトークルームがあることがわかる。「全体公開」の場合は誰でも参加できるが、管理者が「参加の承認」「招待コード」を設定することで、参加者を限定することも可能だ。
このようなトークルームに大人が参加すれば、小中学生と容易に接触できることになる。
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