「住みよさランキング2025」人口規模別トップ100を調査した結果…!

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山口県下松市(写真:papa88/PIXTA)

住みよさを表す各指標について偏差値を算出して、その平均値を総合評価として順位付けしている「住みよさランキング」。今回の記事では、対象となっている812市区について、人口10万人を基準に2つのグループに分け、評価を行った。

具体的には、人口10万人未満の534市と、人口10万人以上の278市区が、それぞれの評価ランキングの母数となる。人口100万人以上の市は、全国でわずか11市にすぎず、母数となる812市区の人口の中央値を調べたところ、約6万7000人だった。

これまでに掲載したエリア別編では、人口規模が異なる市区を一緒に評価していた。グループ分けすることで、人口規模ごとの傾向差が浮かび上がる。

住みよさランキングの算出に用いた「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の各カテゴリや、算出基準となっている各指標の詳細はこちらで説明している。

人口規模の違いがもたらす特徴

両グループの特徴を明らかにするため、グループ別に各指標の平均値を比較してみた。その結果、人口10万人未満のグループは、「安心度」に関するすべての指標で人口10万人以上のグループを上回っていた。さらに、「⑲1住宅当たり延べ床面積」や「⑮都市計画区域人口当たり都市公園面積」も高く、住居空間や公園環境が豊かで、医療・福祉サービスが充実している自治体が多いと推察できる。

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一方で、「富裕度」に関するすべての指標では、人口10万人以上のグループが優位となった。「⑯財政力指数」、「⑱納税義務者1人当たり所得」、「⑳住宅地平均地価」がいずれも人口10万人未満のグループを大きく上回っており、これは人口が多い都市部で経済基盤が強く、所得水準が高い自治体が多いことを示している。

また、活発な経済活動に伴い、転入者の増加や昼間人口の多さ故の副次的な影響として、「⑤人口当たり刑法犯認知件数」や「⑥人口当たり交通事故件数」も高い傾向となっている。

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