｢住みよさランキング2025｣エリア別編・近畿版トップ50！ 5位は和歌山県新宮市、4位は兵庫県神戸市、ではトップ3位は？

（写真：やんちんぐ／PIXTA）

住みよさを表す各指標について偏差値を算出して、その平均値を総合評価として順位付けしている「住みよさランキング」。「全国編トップ200」「エリア別編・関東版トップ100」に続いて、「エリア別編・近畿版トップ50」をお届けする。

エリア別ランキングでは、対象地域内の市区を母数とする偏差値を求め、それをもとに順位をつけている。近畿版は、6府県（滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県）に属する全111市を1つのグループとしたランキングとなっている。

住みよさランキングの算出に用いた「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の各カテゴリや、算出基準となっている各指標の詳細はこちらで説明している。 

大阪市の躍進と残る“弱点”

トップは2年連続で大阪市（大阪）だった。人口は約280万人で、横浜市に次ぐ全国2位の人口規模を持ち、今も昔も変わらず西日本の政治・経済・文化をリードする中心都市だ。大阪城、通天閣、USJ等の観光名所には、毎年国内外から多くの観光客が訪れる。

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大阪市は、812市区を対象とした全国編でも11位と評価が高く、前回（2024年）から7位のランクアップを果たしている。まさに西日本の高評価都市の1つと言えるだろう。しかし、エリア内の「安心度」は、残念ながら前回と同じく107位と振るわなかった。人口の多い都市は、相対的に「安心度」が低い傾向にあるとはいえ、他の大都市と比べるとどうだろうか。

人口規模が大きい上位3位の横浜市、大阪市、名古屋市の『安心度』の指標を比較してみると、「①人口当たり病院・一般診療所病床数」「②老年人口当たり老人福祉・保健施設定員数」はともに大阪市の評価が2市を上回るが、「③20～39歳女性人口当たり0～4歳児数」「⑤人口当たり刑法犯認知件数」の2指標が700位後半と『安心度』全体の偏差値を大きく下げてしまっている。

全国版評価を基に試算してみると、大阪市が「③20～39歳女性人口当たり0～4歳児数」「⑤人口当たり刑法犯認知件数」の2指標をいずれも630位付近にまで順位を上げられれば、平均偏差値の水準が全国トップの福井市（福井県）と並ぶ。『安心度』の指標を改善できれば、大阪市の評価は未だ上昇余地がありそうだ。

エリア別順位の2位は、草津市（滋賀）、3位は御坊市（和歌山）が続いた。上位3位の顔ぶれは前回と変わらなかった。