
住みよさを表す各指標について偏差値を算出して、その平均値を総合評価として順位付けしている「住みよさランキング」。前回の「全国編トップ200」に続いて、エリア別編をお届けする。
エリア別編は、全国を6エリアに分け、それぞれの域内で「住みやすさ」の偏差値を算出し直したランキングだ。これにより、全国版順位では見えづらかった、「その地域における自治体の『立ち位置』」がより明確になるのが大きな特徴である。
住みよさランキングの算出に用いた「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の各カテゴリや、算出基準となっている各指標の詳細は前回記事で説明している。
関東版のランキングで順位を上げたのは?
関東版の第1位は、昨年から連続して文京区(東京)となった。文京区が首位を獲得した主な理由は、全国版と比べて「安心度」の評価が上昇したことに加え、「利便度」や「富裕度」カテゴリでも高評価を維持した点にある。東京大学を始めとした教育機関が多く、子育て環境として人気で、小学校入学と同時に転入してくるファミリー層も多い。
続いて、鎌倉市(神奈川)、武蔵野市(東京)がトップ3にランクイン。鎌倉市は全国版に比べ、関東版で評価を大きく上げている。
関東人であれば、鎌倉市の「歴史的な建造物が残る古都」「高級住宅地」というイメージがピンとくるはずだ。都心からは電車で約1時間かかるが、都心から少し離れた場所にあるがゆえに得られる、ゆとりある住環境(⑲1住宅あたり延床面積)や子育て環境(③20~39歳女性人口当たり0~4歳児数)が大きな長所として評価されたと言えるだろう。
全国版と比較し、関東版のランキングで特に順位を上げたのは、横須賀市(神奈川)、鹿嶋市(茨城)、旭市(千葉)など。これらの自治体は、都心へのアクセスという点ではやや劣るものの、その分、都心の喧噪から離れた自然豊かな環境(⑮都市計画区域人口当たり都市公園面積)が、関東エリアの中では高く評価された。
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