「夏のボーナスは全額投資する」だと失敗リスクが大きすぎるワケ プロが教える「負けない投資」の鉄則

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毎月の給与からの投資は、どうしてもコツコツと地道なものになりがちです。その反動から、「ボーナスで一気に大きなリターンを狙いたい」という気持ちが湧くのも無理はありません。

しかし、その考えには大きなリスクが伴います。特に投資初心者の方には、決して推奨できません。

記憶に新しい2025年4月上旬の「トランプ関税ショック」を思い出してください。もし、あの暴落の直前にボーナスを一括で投じていたらどうなっていたでしょうか。

資産はもちろん、精神的にも大きなダメージを負っていたはずです。「勝つ投資」は、常に「負ける投資」と表裏一体なのです。

さらに、ボーナスを一括で投じてしまうと、いざ暴落が起きた時に追加投資をする余力(種銭)がなくなり、その後の反発局面で利益を得るチャンスを逃してしまいます。結果として、「やはり投資は危険だ」「これ以上損をするのは怖い」といった恐怖心から損失を確定させ、市場から退場してしまう……そんな典型的な失敗パターンに陥りかねません。

だからこそ、投資初心者には「負けない投資」が最善の選択なのです。

「負けない投資」の3つの条件

では、「負けない投資」とは具体的に何をすればいいのでしょうか。答えは極めてシンプルです。

「正しい投資信託」を選び、「長期」で「積み立て投資」を続ける。

これが王道であり、損失を出す可能性を限りなく低くする、最も確実な方法です。

(1)「正しい投資信託」

まず、投資先として米国株は外せません。具体的な選択肢としては、以下の3つのタイプに投資する投資信託が鉄板です。

• アメリカのみに集中投資(例:S&P500に連動する投資信託)
• 全世界に分散投資(先進国+新興国)
• 先進国に分散投資

現在、日本で購入できる投資信託は約6000本ありますが、長期的な資産形成に適した「正しい投資信託」はごくわずかです。その代表格が、アメリカの優良企業500社で構成される株価指数「S&P500」に連動する投資信託です。

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