
茨城セキスイハイムの取締役は「購入者の8割は町外から来た人で、20代から30代がメイン。首都圏では住宅価格が高騰し、近隣地域は土地開発が終了しており、阿見町が受け皿となった」と話す。
周辺との価格差はどうなのか。地域の不動産会社に、子育て世帯がよく検討するエリアの坪単価(目安)を尋ねた。つくば市竹園で90万円、研究学園で70万円、ひたち野うしくで40万円。一方、荒川本郷は25万円だ。つくばエクスプレス沿線より手を出しやすいため、「中古物件を含めて荒川本郷で探す人が増えた」(茨城県の不動産会社一誠商事の阿見支店長)。
積極的な住宅開発に後押しされ、この地区には大型店舗が進出してにぎわいを増す。また、近年小学校が増え、既存校も今年から増築工事が始まる。一方で、町内の格差拡大を懸念する声もあり、均衡の取れた発展が課題でもある。
茨城県・境町|25年借りれば家がもらえる
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