【おかわり自由】簡単で美味しい”お弁当の味方"の工場見学で見えた石井食品、創業80年の信念
特にこだわったのは、「イシイらしさ」の可視化。すべてをプロの業者に任せるのではなく、自分たちの手でDIYを取り入れたのがポイントだ。
直近では、コロナ禍による約4年の休止期間を経て、2024年3月に再開。女性社員の意見を多く取り入れた色使いやレイアウトにより、見学通路は子どもたちも楽しく学べる、カラフルで明るい雰囲気に仕上げられている。

「旧会議室を“日本一のおもてなしスペース”に生まれ変わらせるプロジェクトも実施しました。社内横断のメンバーが、予算と手間とアイデアを持ち寄って、大改革を成し遂げたんです」(石井食品 ブランド&コミュニケーション部 広報担当:池田真里さん)
筆者は、リニューアル前後ともに訪問したことがあるが、どちらの見学もアットホームな雰囲気があり、幅広い世代が楽しめる空間だった。
なにより印象的だったのは、案内してくれる方の熱量と話術。言葉の一つひとつに、“イシイのものづくり”への誇りがにじんでいた。
「かわいい~」ミートボール60粒が誕生
それでは、早速製造工程の見学へと進んでいく。
見学コースでは、原料のX線異物検査やチョッパーによるカット工程、混合工程、成型工程などをガラス越しに見学することができる。
中でも人気なのが、鶏肉が投入され混合されるシーン。大量の鶏肉が一斉に混ざり、塊がほぐれていく様子は、思わず見入ってしまう迫力だ。

さらに、ミートボールの成型機も見どころだ。1回の打ち抜きでミートボールが60粒誕生する。参加者からも「かわいい~」「すごいー!」と声があがっていた。
「見学通路からはご覧いただけないのですが、ミートボールは焼くのではなく、油で揚げているんです。これにより360度均等に熱が伝わりやすく、旨味も逃がしにくいんです」(八千代工場 工場見学チーム:児嶋泰則さん)

さらに進むと、製品に使われる素材や製法についても、展示や説明パネルで詳しく知ることができる。
石井食品では、「無添加調理の三大原則」(品質保証番号、厳選素材、無添加調理)を軸に、使用する素材に強いこだわりを持っている。
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