あの人、なんでそんなに顔が広いの?観察して見えた「いつの間にか仲良くなっている人たち」の生態
次にご紹介する「いつ仲氏」は、40代のサラリーマン男性です。彼の日常からも、「いつ仲の人」ならではのヒントが見えてきます。
例えば、朝の通勤時。彼がマンションのエレベーターに乗ると、途中階から他の住人や子どもたちが乗り込んできます。彼はその人たちに明るい声で「おはようございます」とあいさつをします。ほとんどの人はうつむき加減で、小さなあいさつを返すのが精いっぱいです。それでも彼は、降りて行く人々に「いってらっしゃい」と声をかけるのです。
それは、相手が子どもでも変わりません。「いつ仲の人」は、子どもたちは社会の宝だと感じています。だから他人の子でも関わりを持ち、あいさつや軽い話をすることで、世の中には色々な大人がいて、多様な生き方があると知る機会になればと考えているのです。
相手を主人公にして話す
職場でも、彼は魅力的です。彼の話が魅力的なのは、かならず相手を主人公にして話をしてくれるから。
転職してきた人を見かけると「おはようございます。トミタさんですよね、営業のいつ仲と言います。社内誌を読みました。うちの会社に来てくださってありがとうございます」と自然に声をかけます。新しい環境で不安を抱える人にとって、こうした声かけは本当に嬉しいものです。
「いつ仲の人」は、職場に敵はいないと考えています。会社は運命共同体であり、社員同士が手を取り合えば発展すると信じているのです。
ある日、彼がふらりと入った定食屋でのこと。彼は店主や店員にも「こんにちは」「ありがとうございます。おっ! 美味しそうだ」と明るく声をかけます。
感じのいい客が一人いるだけで店の雰囲気は良くなり、自然と繁盛するものです。彼は、その場にいる人にできるだけ楽しんでほしいと無意識に思い、行動します。
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