あの人、なんでそんなに顔が広いの?観察して見えた「いつの間にか仲良くなっている人たち」の生態
1人目は、「いつ仲さん」。仕事を持つアラサーの女性で、夫と幼い長男との3人家族。最近、地方の団地に引っ越してきたばかりです。
彼女が朝、パート先へ向かうときのこと。引っ越してきたばかりなのに、団地の住人の方から「あら! いつ仲さん、おはよう。これから仕事なの? お気をつけて」と自然に声をかけられます。
自転車を走らせれば、パン屋のご主人から「これ、昨日の売れ残りだけど、まだ美味しいからぼっちゃんと食べて」と声をかけられ、パンをいただくことも。職場に着けば、隣のクリーニング屋の奥さんが手を振ってくれる。そんな日常です。
意識的に、温かく親しみを持って人と接する
誰もが彼女に話しかけたくなるのには、理由があります。それは彼女と接すると、みなエネルギーをもらえる感覚があるからです。その笑顔、明るい声、優しいまなざしに魅力があふれているからでしょう。
実は彼女も、若いころは他人によそよそしい感じがあったといいます。でもあるとき「人と接するとき、明るい気持ちであいさつして、話をすれば、実は自分自身がいちばん気分がいい」、彼女はふと、そう気づいたのです。
もしかすると幸せとは、何かいいことがあって感じることではなくて、自分の中から生み出すものではないのか。幸せとは自分の態度と行動次第なのではないか、と。そう思い、なるべく自分が気分のよくなる態度で、温かく優しく親しみを持って人と接するように試してみると、自分も幸せだし、相手も喜んで自分を迎えてくれる。
そういうことを大事にしていると、心なしかいいできごとが増え、体も健康になったような気がしているのです。
「いつ仲の人」は、まったくの他人にも偏見を持たず、互いの間に壁をつくることはしません。まずは受け入れることからはじめます。どんな出会いも大切にするのです。
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