「筋力」「瞬発力」「筋持久力」…体力は“8つの要素”に分けられる。加齢と共に最も落ちやすいのは?≪自分史上最高の動ける体≫は何歳でも可能!
階段の代わりにエスカレーターを使う、歩く代わりにタクシーを使う、店まで行く代わりにネットショッピングを使う……。でも、この「なるべく疲れない選択をする生活」が、さらなる体力低下を招く悪循環を生んでいるのです。
ところで、あなたは「体力が落ちてきた」という言葉を使うとき、どんな場面を想像していますか。じつは私たち専門家は、体力を次の8つの要素に分けて考えています。
「体力」には8つの要素がある


この視点で見ていくと、年齢を重ねたことで体力を構成する8つの要素すべてが落ちている人はあまりいません。若い頃から今にいたる生活によって、落ちていった体力、維持できている体力があり、なかには20代よりも50代のほうが向上している体力があるのです。
1つ目の通説「年を取ると体力が落ちる」の真偽を確かめるため、多くの中高年の8つの体力がどのような傾向にあるかを見てみましょう。
私はフィジカルコーチとして、パーソナルジムの他に、さまざまな業界団体や企業の集まりで健康増進のためのセミナーを指導することがあります。
こうした現場を通じて見聞きしてきた、中高年の人たちの言う「体力が落ちた」は、8つのうちのどの体力を意識しての言葉かというと、主に「全身持久力」の低下です。
小走りをした後、階段を上がった後の息切れ、長距離を歩いた日の身体の重たさなど、若い頃には感じなかったしんどさ。この感覚は日常生活の中で感じるわかりやすい変化です。
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