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ライフ #獣医病理医からみた「動物の話」

「ワクチンが原因では…」予防接種後の運動中に突然死した愛犬。男性が深く後悔した"死の真相"とは――飼い主の無知と不注意がもたらした悲劇

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者
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散歩や運動は気温の高い日中を避け、比較的涼しい早朝や夕方に行うようにしましょう。

日中はアスファルトの表面が高温になり、散歩に出たイヌが肉球をやけどしてしまうことがあります。肉球のやけどが直接命にかかわることはありませんが、痛くてつらい思いをさせないに越したことはありません。

「サマーカット」も有効

被毛が多いとやはり熱がこもりますし、蒸れによって皮膚病を起こしやすくなりますから、夏の間は毛を短めにカットしてあげることも有効です。

子どもの頃に飼っていたシェルティーは、毎年夏になるとトリマーさんに「サマーカット(ライオンカット)」にしてもらっていました。毛が短くなると、本当に気持ちよさそうにしていたものです。

ただし、毛を短くすることで紫外線にさらされやすくなって皮膚炎を起こしたり、直射日光があたって逆に熱中症になりやすい場合があったり、蚊やダニに刺されやすくなったり、といったデメリットもあります。

サマーカットする場合は、一度かかりつけの動物病院に相談するとよいでしょう。

動物の飼育のプロがいる動物園や水族館でも、夏の間に熱中症や脱水で体調を崩し、命を落とす動物が少なくありません。最近は人間に飼われる動物も高齢化していますから、加齢によって臓器の機能が低下している場合には、わずかな体温上昇で急激に体調を崩すこともあります。

「これまでの夏も大丈夫だったし、今年の夏もきっと大丈夫だろう」と甘く考えないように。

日本の夏は、ほんの少しの油断で大切なペットを失いかねない――ということを、これから本格的に夏を迎えるにあたってぜひ心に留めておいてくださいね。

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