「パワハラ・陰口・足を引っ張る」職場を混乱させる”ヤバい人”3つの特徴
この3つの性格に、さらに「サディスト」を加え、「ダーク・トライアド」ではなく、「ダーク・テトラド」(「テトラド」は4つの要素から成るものという意味)を指摘する研究者もいますが、職場のヤバい人は、せいぜい3つか4つのタイプにすぎません。
こうした人物は、表向きは普通に振る舞うこともありますが、実際には周囲を支配し、傷つけ、組織に害を及ぼすのです。
厄介なのは、彼らが「仕事ができる人」「いい人」に見えることが多いという点です。
彼らは表向きは魅力的で、上司や一部の同僚からの評価も高いことがあります。しかし、裏では平然と人を傷つけたり、陰でだれかを追い詰めたりするのです。普通の人は、その裏の顔をなかなか見破ることができません。
そして、気づいたときには、すでに職場が混乱し、取り返しのつかない状況になっていることもあるのです。
次からは、ダークな性格の人にはどんな特徴や考え方があるのか、基本を学んでいきましょう。
なお、本文で紹介する「ダーク・トライアド」などの性格傾向は、心理学的な研究に基づいたものですが、これはあくまで統計的な傾向です。
特定の言動が見られたからといって、即座に「この人はダークな性格だ」と断定するものではありません。周囲の人と良い関係を築くためのヒントとしてお読みいただければ幸いです。
特徴①「みんなやっている」が口ぐせ
彼らは、普通の人ならしない不誠実なことをするのもへっちゃらですが、どうしてそういうことができるのでしょうか。
その理由は、悪いことをしているのは自分だけでなく、多かれ少なかれ、他の人だって似たようなことをしているはずだ、と思い込んでいるから。
みんながやっているのだから、自分もやってよいはずだ、と自分の行為を正当化しようとするのです。
たとえば、勤務時間中に喫茶店でサボっている人がいるとしましょう。
サボっていることがバレたら、会社の就業規則にもよりますが懲戒処分を受ける可能性も十分にあります。だから、みんなサボろうとしないのです。
ところが、ダークな性格の人は違います。「他の社員だって似たようにサボっているだろうから、自分だってサボってよいはず」と考えます。むしろ、サボらないほうがおかしいとさえ考えているかもしれません。
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