《センター数学17点から医学部へ》5浪の末導き出した”成績を伸ばす勉強法”で悲願の医学部合格した彼が学んだこと

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「自分はめちゃ嬉しいという感じではなく、ようやく終わったなという感じでしたが、両親は泣いて喜んでくれました。合格して時間が経ってから、喜びはじわじわ感じてきました」

「自分なら大丈夫」と思えるように

こうして5浪で受験生活を終えたIさんは現在、京都府立医科大学医学部の5年生。現在はアメブロで自身の受験生活について綴ったり、京都の塾のアルバイトで、受験生を中心に多浪されている生徒さんも含めて教えているそうです。

浪人して良かったことを聞くと、「医学部に合格したこと」「限界まで頑張れることを知れたこと」、頑張れた理由については、「一回きりの人生を悔いなく生きたかったから」と答えてくれました。

「留年せずに上級生まで進みましたが、大学の試験のときも『しんどいな』とか『この試験ほんまに受かるんかな』とか思っても、『自分なら大丈夫やろ』と心の中で思えるようになりました。自分は3浪以降、周囲が医学部の2~3年生になっているのに高校生の勉強をまだしていることがメンタル的につらかったです。

ですが、そこで人間が『つらい』と思うときは、周りと比較してそう感じるのがほとんどだと気づきました。それで自分と周りを切り離して考えられるようになったから、私生活でつらいと思うことが今はないのがありがたいですね。浪人してるから、そう思えるようになったんだと思います」

「国家試験の勉強もそろそろやらないといけない段階ですが、ちゃんとやれば大丈夫かなという自信があるので、5浪した経験が生きていると思います。5浪よりつらいことは、ないかなと思います」と語ったIさん。

浪人を通して、周囲との比較をしなくなり、自分に自信を持てた彼はきっと、つらい人の気持ちがわかる医師になるのだろうと思いました。

Iさんの浪人生活の教訓:自分と周りを切り離して物事を考えるのが大事
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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