成績も伸びていたし、6年間後悔なしで過ごしたいという思いもありましたし、今までの4年間を頑張れてたら、あと1年くらい余裕やろって思えたので5浪を決意しました。今思えば、4浪もしていたのに5浪を許してくれた親には感謝しかないです」
戦略的に選んだ志望校
こうして始まった5浪目は、予備校を変えようと思って大阪にある医学部専門予備校に通うことに決めました。
世の中はちょうど新型コロナウイルスの時期だったこともあり、4~7月の授業はほぼなかったそうですが、この家で勉強する時間のおかげで、生活リズムを築けました。
志望校も北大を目指していましたが、A判定でも落ちたことと、総合大学の医学部は他学部の受験生と問題が一緒であるため合格者の得点率が高くなるという点に留意し、問題こそ難しいものの合格点数が低い京都府立医科大学医学部を第1志望に設定します。
この年はさらに成績が伸びて、

新しく施行された第1回共通テストの対策には苦労したものの、本番でも82%を確保しました。
「共通テストのリサーチではD判定でしたが、1年通して京都府立医科大学の対策をしてきたので、自信がありました。その前にも関西医大と大阪医科大の正規合格をもらいましたし、大阪医科大は特待扱いだったので、自信を持って受けられました」
こうしてIさんはようやく、6度目の受験で京都府立医科大学の医学部に合格し、悲願を叶えることができました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら