《センター数学17点から医学部へ》5浪の末導き出した”成績を伸ばす勉強法”で悲願の医学部合格した彼が学んだこと

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しかし、医学部に行くには厳しい数字で、センター試験も7割。私立に進むことを親に反対されていたIさんにとって、センター試験は9割程度ないといけなかったこともあり、絶望的な数字でした。

この年は結局、北海道大学医学部の前期試験を受験するも合格最低ラインより100点以上低く、不合格。浪人が確定しました。

現役の記述模試の成績
現役当時の記述模試の成績(画像:本人提供)

サボらずコツコツ…それでも厚い壁

Iさんに浪人を決めた理由を聞いたところ、「高校のときから医学部に行くには浪人して当然って思っていたから」と返してくれました。

「親が浪人に全然寛容でしたし、周囲に医者が多かったこともあります。また、自分には特筆すべき能力がないと思っていたので、就活で良い企業に入って働くのは難しいと思っていました。医師なら安定しているし、人の命を助ける仕事だからやり甲斐があるかなという感じでした」

こうして河合塾大阪校に進んで浪人生活を始めたIさん。

1浪目は仲のいい高校の友達が周囲にいたため、「高校4年生みたいな感じで楽しかった」と語ります。

サボらずに授業も出て、土日も自習室でコツコツ勉強を重ねた結果、この1年で偏差値は大きく伸び、すべて60を超えるくらいになります。

本番のセンター試験も前年度より伸びたものの77%。この年も北海道大学医学部に出願しますが、不合格で2浪が確定しました。

「秋の模試の成績を見て、今年は無理だと覚悟していたのでショックは受けませんでした。ですが、高校の同級生がほぼ大学に受かってしまい1人になったので、4月から2浪目が始まった時はとてもつらかったですね。この2浪のときが一番つらかったです」

それでも前年度と同じ河合塾で7時に起きて8時すぎに予備校に行き、授業を受けて夜21時まで自習室に残って勉強して帰る1年をキープしたIさん。

真面目に勉強を重ねたものの、英語と数学はほぼ伸びず、センター試験本番も下がって72%。この年も三たび、北海道大学医学部に出願して不合格が決まりました。

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