「『1000円』という価格に意識がいきすぎているのが良くないと思っています。1000円を基準にせず、1000円以下もあれば1万円があってもいいと私は思います。
3桁と4桁の差があるから気にしてしまうだけなのではないかと思うんです。本来はどんな金額のラーメンがあっても許容できるようにすべきです」(飯田さん)
ラーメンを「高級食」にしたいわけではない
こういう話になると、必ず「飯田商店」はラーメンを高級路線にしたいんだと勘違いされる。しかし、飯田さんの言いたいことはそうではない。
「これからも我々の仕事が追いついてくれば価格は上げていこうと思っています。でもだからといって高級なものにしたいとか、ラーメンを高いものにしたいということではないんです。
低価格でおいしいラーメン店も絶対残りますし、そういったお店は強いです。価格や味すべてにおいていろいろな考え方があっていいと思いますし、その幅がしっかりあったほうが食べ物として魅力的だと思うんです」(飯田さん)



本来ラーメンは自由な食べ物で、これといった定義もないので、店主が「ラーメン」と言い切ればそれはラーメンなのだ。
だからこそ許容範囲も広く、時代とともに新しいものが生まれ、その都度人々がそれを受け入れてきた。それと同様、味においても価格においても自由でいいというのが飯田さんの考えだ。
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