東武太田駅長に聞く「まるで新幹線駅」の日常風景 実は10番線まである?「スバル城下町」の玄関口
太田駅の開業は1909年2月17日。2024年度の1日平均乗降人員1万599人で、館林(1万41人)を上回り、群馬県内にある東武線の駅で一番多い。南口には複数のビジネスホテルが建ち並び、やはり新幹線駅の駅前のような雰囲気がある。南口からはJR高崎線の熊谷駅と結ぶ路線バスも発着する。
一方、北口を出るとタクシー乗り場の向こうで新田義貞と脇屋義助の像が出迎える。義貞は1333年、現在の住所で太田市新田市野井町にある生品神社で挙兵し、鎌倉へ攻め上って北条氏を滅ぼしたと伝わる。
ロータリーの西側にはカフェを併設した太田市美術館・図書館。2017年にオープンした。そして北東にはSUBARU(スバル)の群馬製作所本工場が見える。住所は「太田市スバル町1-1」。太田駅は昔も今も「スバル城下町」の玄関口としての性格が強い。
実は”10番線“まである
太田駅のホームの駅名標にも「株式会社SUBARU前」の副駅名が添えられている。
駅は高架上に島式ホームが3面6線。もとは地上ホームだったが、1999年に小泉線、2004年に伊勢崎線と桐生線が高架になった。
1・2番線ホームと3・4番線ホームは、かつては下り方(伊勢崎方)にそれぞれ7・8番線、9・10番線を割り当てて区切って使用していた。ホーム上には7~10番線の表示がいまも残っている。
いまとなっては必要以上にホームが長いうえ、高架上に引き上げ線もあることが巨大駅らしさを際立たせている。

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