東武太田駅長に聞く「まるで新幹線駅」の日常風景 実は10番線まである?「スバル城下町」の玄関口

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伊勢崎線の特急には200型車両の「りょうもう」、500系の「リバティりょうもう」がある。その名の通り、浅草と両毛エリアを結ぶ。両毛とは上毛野(かみつけの)と下毛野(しもつけの)をそれぞれの起源とする群馬・栃木の両県にまたがる一帯を指す。

伊勢崎線の終点、伊勢崎を発着するりょうもうは1日1往復だけ。ほとんどは太田で分かれる桐生線の終点、赤城を始発・終着駅とする。佐野線の葛生発着のリバティりょうもうも1往復設定されている。

浅草からりょうもうに乗ってJR宇都宮線との接続駅である久喜を出ると、いよいよ北関東らしい風景が本格的に広がってくる。浅草から群馬県の館林までは乗車約1時間。そこから約10分で栃木県の足利市。さらに7分ほどで群馬県の太田に到着する。

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北関東にある“環状線”

高架になった太田駅はまるで新幹線の駅のような貫禄がある。太田駅は足利市方面と伊勢崎方面から伊勢崎線、赤城方面から桐生線、館林方面から小泉線と、4方向から「X」の字のように路線が集まってくる。いずれも単線で、すべて東武鉄道の路線だ。

館林―太田間は特急が往来する伊勢崎線のほか、ワンマン運転の各駅停車が走る小泉線でも東小泉で乗り換えて行くことができる。

東武鉄道の旅客営業規則では、この区間を通過する乗車券を所持する旅客については「乗車券面に表示された経路にかかわらず、多々良経由または成島経由のいずれの経由でも乗車の取扱いをする。ただし、他経路乗車中の途中下車の取扱いはしない」と、「環状線区間における他経路乗車の取扱い」に定められている。多々良は伊勢崎線、成島は小泉線にある駅だ。

東武伊勢崎線太田駅 リバティりょうもう
太田駅に到着した500系の特急「リバティりょうもう」(記者撮影)
【写真の続き】500系リバティは各座席に電源コンセントが付いていてビジネス利用に最適。3両編成でも運行しているが、6両編成でないとすぐ満席になってしまうという。ベテランの200型「りょうもう」の活躍はまだまだ続きそうだ
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