「“若返りサプリ”は朝と晩、どちらの服用が効果的?」「猫と犬、どちらを飼っている人が長生き?」“老けない人”がしている「新常識」
資生堂は30年以上にわたる肌免疫研究から、免疫を司る「メモリーT細胞」に老化細胞そのものを除去するセノリティクスの働きがあることを解明。五島列島産の椿油を独自のバイオ発酵技術で発酵させた「発酵カメリアエキス+」が、メモリーT細胞を活性化するタンパク質の発現を高めることを発見したのです。

猫を飼う人よりも犬と暮らす人のほうが長生き?
最後に、サプリや化粧品以外でも老化を遅らせるために有効な手段があります。それは、コミュニケーションです。
早野氏によると、犬と暮らす人は健康寿命が延びる傾向にあるという研究結果もあるそうで、これは、定期的なコミュニケーションや運動の機会が増えるためだといいます。興味深いことに、猫との暮らしでは同様の効果は見られないそうです。
また、沖縄やイタリア・サルデーニャ島など、「ブルーゾーン」と呼ばれる長寿地域では、活発なコミュニティ活動が共通して見られるともいいます。
たとえば、沖縄では「扉を鍵で閉めない文化」があり、イタリアでは教会を中心とした交流が盛んです。これらの地域ではコミュニケーションが活発で、自然な形で運動や社会的交流が日常生活に組み込まれているため、人々が健康で豊かな生活を送る土壌ができているのです。
テクノロジーが進化し、「若返り」へのアプローチがより明らかにされた未来では、暦年齢ではなく生物学的な年齢が重視される社会が訪れるかもしれません。
「オンラインミーティングをする際に、参加者の生物学的年齢が自動的に表示されるような時代が来るかもしれません。そのときには結婚相手を選ぶ際も、生まれた年ではなく、その人の生物学的な年齢や予測寿命が重要な指標になるでしょう」(早野氏)
逆にいうとこの生物学的な「見た目年齢」の格差はよりいっそう広がるでしょう。この格差は、いわば健康寿命の差でもあります。
老化の進行は生活習慣の積み重ねによって左右されます。自然現象だからと諦める前に、日頃から病気を予防する意識でコントロールしていくことが、人生100年時代のQOLを上げていくことにつながるのかもしれません。
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