「“若返りサプリ”は朝と晩、どちらの服用が効果的?」「猫と犬、どちらを飼っている人が長生き?」“老けない人”がしている「新常識」

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この「付箋」の制御を担うのが「エピゲノム」と呼ばれる仕組みで、注目すべきは、この「付箋の乱れ」は治療可能だという点です。

喫煙や肥満などの生活習慣は、この付箋の位置を大きく狂わせる要因となりますが、最新の研究では、これらの「記憶」も薬剤などによってリセットできる可能性が示唆されているそうです。

流行りの「NMN」は夜に飲むと“逆効果”?

現在、エイジング研究では老化を引き起こす12個の要因が特定されていて、ミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)の機能低下や細胞内のゴミ処理システム(オートファジー)の衰えといった項目があります。そして、これらのそれぞれの要因に対して、個別化された治療アプローチが可能になりつつあります。

老化へのアプローチ
(図表:大野文彰 ampule magazine vol.12「エイジング新時代」より)

注目すべき治療法の1つが、サプリでも一大ブームになった「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」です。

NMNは、ビタミンB3の中に含まれる成分で、体内でNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質に変換され、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化し、老化を遅らせる若返り効果があると考えられています。

ただし、効果を最大限に引き出すためには、適切な摂取タイミングがあるそうです。

「NMNは朝に摂取すべきで、夕方では逆効果になる可能性があります。体内のNADは朝が最も高く、夜に向かって低下していく自然なリズムがあるためです」(早野氏)

ちなみに、NMNは注目の成分として最近ではサプリ以外のスキンケアなどにも配合されています。NMNサプリを販売する老舗企業・阿部養庵堂薬品では、スキンケアブランド「YÓANDO」を展開し、日本初のリポソーム化したNMNを配合した導入美容液も扱っています。

スキンケア
阿部養庵堂薬品が販売するNMNを配合した導入美容液(画像:阿部養庵堂薬品の公式サイトより)
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