「ロボットなのに気を遣っちゃう」「自然とありがとうって言っちゃう」との声も…。ガスト「猫ロボット」が我々日本人に刺さる理由
すかいらーくグループの飲食店では現在、このネコ型配膳ロボット(正式名称:ベラボット)が3000匹働いている。全国2100店舗への導入がされている状態だ。かなりの数である。
その効果はいかほどだったのか。なんでも、ロボットの導入によって省人化が進んだだけでなく、重い料理を運ばなくていいために高齢者のパートタイマーが増加したという。
それだけでなく、ロボットの操作は簡単なため、障害のある人や外国籍の人でも扱いやすく、そうした人々の働きやすさにもつながっているという。
笹間氏は「『ロボットと人の共存』モデルは、機械化による省人化・合理化と一線を画す。むしろ『ロボットを導入するからこそ、人間にしかできない業務に集中投資できる』好例だ」という。
ロボットの導入は、うまく使えることができれば、人間をより人間らしい働き方に集中させてくれるのだ(「猫ロボットで効率化だ!→採用も増えちゃいました」 ガストやしゃぶ葉で導入の配膳ロボット。運営会社も驚いた“意外な効果”を聞いた/「東洋経済オンライン」2025年5月20日配信)。
まるで人間かのように愛される猫ロボ
すかいらーく側にとって、猫ロボはDXという観点以上に有用だっただろう。
一方、それがここまで浸透するためには、消費者に受け入れられる必要がある。その点でいえば、「猫ロボ」は多くの人が愛着を持っているようだ。

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