「学費は6年間で3000万円」「ガソリンは県下一安い所で入れる」普通の“共働きサラリーマン家庭”から≪私立医学部≫入れた夫婦の家計術
17万円以内に収めるべく、haco家の生活は高いレベルで「スリム化」されている。
オール電化の住宅に太陽光発電を導入し、電気代は月3000円台。食費は週末の作り置きで節約し、月4万円以下。通信費も格安スマホを活用し、夫婦合わせて月6000円に抑えている。さらに、オーガニック食品の宅配サービスを解約したことで支出はさらに削減された。
「ガソリンは出掛けついでに“県下で一番安いガソリンスタンド”で入れると決めています」
もともと夫婦共に浪費家ではなかったことも大きいが、こうした小さな積み重ねが「サラリーマン家庭から私立医学部」を実現しているのだ。
それでも、油断はできないという。
「息子が医学部に入った後、想定外の費用が幾つかありました。学生時代から人間関係を構築しておく必要があり、部活動などお付き合いの費用がそれなりにかかります。寄附や後援会費の支払いを求められたりもします。夜遅くまで実習があるので、近々車を購入する予定。仕送りも増やさなければならないかもしれません。来年3年生になると、また想定外の支出が出てくる可能性もあります」
三大資金を見据えた中長期マネジメント
学費に加え、住宅ローンや老後資金の準備も並行して進めている。住宅ローンは繰り上げ返済用の貯蓄もあり、夫の定年前に完済できる見通し。老後資金は、投資の継続に加え、息子の卒業後から定年までの“駆け込み貯蓄”で880万円、そして退職一時金約2000万円も合わせて、最終的に7000万円近くを見込んでいる。
「老後資金の見通しは、毎月確認していてもほとんどズレがなく、高い確度で達成できると考えています」とhacoさん。
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