「丸亀製麺がドーナツ専門店を出したのか…え!? 東京じゃなく、愛知県にあるの!?」 丸亀製麺「うどーなつ専門店」訪れて感じた”凄さ”

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プロモーションにも力を入れる

うどーなつが最初に登場したのが2024年6月。「丸亀製麺 渋谷道玄坂店」を一時的にジャックし、このうどーなつのポップアップ店を営業したのが始まりだ。その後、全国の丸亀製麺で販売されるようになった。

うどーなつの特設サイトでは「うどーなつ村のなかまたち」と称したイメージキャラクターを打ち出すなどブランディングにも力を入れている。定期的に限定フレーバーも投入しており、これまでにも「チョコ味」や「やみつきカレー味」「塩パイン味」「焼きいも味」「ピザ味」など間髪入れずに発売。消費者を飽きさせない工夫を凝らしている。

うどーなつ
ゆるい雰囲気がかわいい「うどーなつ村のなかまたち」で魅力を訴求。ディレクターはNHKキャラクター「どーもくん」などを手掛けた合田経郎氏(丸亀製麺のプレスリリースより)

今年4月に発売された新フレーバー「いちごみるく」では、イメージキャラクターに髙橋海人さんと松村北斗さんを起用。その広告を渋谷駅構内に出していた。

多くの人が行き交う渋谷駅構内の通路でかなり目立っており、出稿費は安くはないはずだ。プロモーションにもかなり力を入れていることがわかる。

うどーなつは発売まで構想3年かかっているという。さらに、今回の実店舗(といっても簡易なトレーラー型店舗だが)の出店にこぎつけるまで1年。丸亀製麺はうどーなつを時間をかけて慎重に育てている。単なる限定商品として終わらせる気はなさそうだ。

今回、専門店をあえて地方のロードサイドにオープンしたのも、なるべく日常に近い場所でお客の反応を見たいのかもしれない。都心に出せば話題は広がりそうだが、一時的な盛り上がりでなく、人々の生活に根付く息の長い商品に育てていきたい意図があるように思える。

ドーナツブーム真っただ中

しかし、うどんチェーンである丸亀製麺が、なぜドーナツを売るのか?

昨今は第6次ドーナツブームと言われている。行列が絶えない「生ドーナツ」の店をはじめ、今、さまざまなドーナツ専門店が登場している。最近はアメリカや韓国などの海外ドーナツブランドの日本上陸も相次いでいる。

地方に行くと、タイムマシン経営なのか都心で流行っているドーナツ店をそっくり模倣したドーナツ店があったりする。

韓国ドーナツ店 下北沢
下北沢にオープンした韓国ドーナツ店は1年足らずで閉店していた。「テナント募集」の張り紙が(筆者撮影)
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