1500人近い看護職員の属性は25歳未満が約28%と最も多く、20代が全体の約52%と過半数を占める。経験年数は5年未満が約44%、10年以上が約40%となっている。離職率は12%前後だ。
患者の立場からすると、看護師さんとの接点のスタートは朝6時台に行われる検温・血圧測定というバイタルチェックからだ。8時の朝食はヘルパーさんと呼ばれる職種の方が配膳してくれるが、この時間帯に看護師さんは常備薬の配布を行う。
午前中は採血や抗生剤、栄養剤などの点滴の実施などがある。昼食が済むと午後は入浴(シャワー)の予約確認、患者によっては入浴介護などがある。夕方、再びバイタルチェックがあり、夕食。その後は点滴の交換やチェック、ナースコールへの対応などが待ち構えている。
ある看護師さんに「今日の担当は何人ぐらいですか?」と尋ねたことがある。彼女は「2人1組で15人ぐらいですね」と何事もないかのように答えた。バイタルチェックから点滴まで15人を相手にするのだから神経を使うことだろう。
ナースコールで大騒動
厄介なのがナースコールである。筆者も一度、あまりにもひどくて耐えられない場面に遭遇した。4人部屋の隣のベッドに手術を終えたばかりの高齢患者が運ばれてきた。最初のうちはおとなしく、何事もなかったのだが、2時間ほど経ったころナースコールで看護師さんを呼び出した。
「漏らしちゃったみたいですけど」と訴えかける。
20代前半だろうと思しき若い看護師さんがベッドの中をチェックして「大丈夫ですよ。漏れていませんから」となだめる。これでひとまずは収まった。
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