あなたはわかりますか? ”激甘コーヒー”から砂糖を取り出す方法/カイロが温かくなるメカニズム/石けんで手がきれいになる理由

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<まとめ>
発熱反応:化学変化が起こるとき熱を放出する反応
吸熱反応:化学変化が起こるとき熱を吸収する反応

石けんで手を洗うと皮膚が溶けるって本当⁉

Q.「石けんで洗うときれいになるのはなぜ?」

A. 石けんが汚れを取り囲み分離させるから

りりかさん:石けんで身体を洗うときれいになりますし、お皿やコップだってきれいになりますよね。あれ、なぜなんでしょうか?

あきとんとん:身近なことをテーマにした、いい質問だね。

りりかさん:ほめるのはいいから、早く教えてください。

あきとんとん:せっかくほめてるのに……。

りりかさん:友達から聞いた話だったかな……?「石けんを使うと手がぬるぬるするのは、皮膚が溶けているから」っていってた気がします。実際のところ、どうなんでしょう?

あきとんとん:それはね。実は違うんだ。考えてみてほしいんだけど、その理屈だと、溶けたお皿やコップはどうなると思う?

りりかさん:どんどん小さくなっていきますね……。

あきとんとん:そう。人の皮膚は再生するとしても、お皿が小さくならないってことは、洗う対象そのものが溶けているわけじゃないってこと。

りりかさん:もったいぶらずに、何が溶けているのか教えてください!

あきとんとん:もちろん! 石けんは、水では落としにくい油分を含んだ汚れを取ってくれるんだけど、油になじみやすい部分と水になじみやすい部分を持っているんだ。

それで、汚れがあれば、石けん中の油になじむ部分が引っついて、汚れを取り囲むんだ。それで、石けん中の水になじみやすい部分が浮かび上がらせて、汚れを落とす……って感じ。

石けんの中の汚れ
『150分で理科のきほんがすっきりわかる おとなサイエンス』P.93より

りりかさん:なるほど……。石けんの成分が汚れを取り囲んで、水分中に分離させるわけですね。

あきとんとん:石けんは弱アルカリっていって、超弱いアルカリ性なんだけど、アルカリ性にはタンパク質を溶かす作用があるから皮膚を溶かすと勘違いされているんだね。強アルカリ性になるとものが溶けることはあるけど、石けんくらいの強さでは溶けないよ。

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