あなたはわかりますか? ”激甘コーヒー”から砂糖を取り出す方法/カイロが温かくなるメカニズム/石けんで手がきれいになる理由
あきとんとん:妖怪じゃない。溶解! どれだけ溶けやすいかを表す指標のことだよ。基本的に、温かい水とかコーヒーのほうが砂糖は溶けやすい……ってことはわかるよね?
りりかさん:そのイメージはありますね。お父さんがご飯作るのをたまに手伝うんですけど、冷たいスープにコンソメを入れても溶けないのに、コンロで温めたあとだとすぐに溶けますね。
あきとんとん:そうそう! ……ということは、逆に冷たいと溶けにくいってこと。だから温かいときにたくさん溶かして「その温度での溶ける限界」近くまで溶けたときに冷やしちゃうと、温度が下がって溶ける限界が小さくなるんだよね。そうすると、砂糖は「この温度では溶けていられないから、また出てこないと!」となって、粒が出てくるんだ。これを再結晶って呼ぶよ。
りりかさん:再度、結晶になるから再結晶なんですね。……うーん、納得できたような気がしましたけど、考えてみたら、コーヒーの底に砂糖があっても取り出せなくないですか?
液体と固体を分離させる方法
あきとんとん:理科ってすごいんだよ。液体と固体を分離させる方法も、もちろんある。それがろ過だ。
りりかさん:あ! ろ過は知ってます! コーヒーの粉をフィルターにかけて、お湯を上から注ぐのもろ過の一種ですよね?
あきとんとん:そう! コーヒーも液体だけ下に落として飲むもんね! あれもろ過の一種だよ。もう一度、フィルターにかけたら完成だ!
りりかさん:なるほど……? でもそれなら、はじめからコーヒーをいれ直したほうが楽じゃないですか? どうせフィルターにかけるんですし。しかもフィルターにかけても、コーヒーは冷たいままですよね?私、温かいコーヒーが飲みたいんですけど。
あきとんとん:……そうだね。
りりかさん:先生、説明のために無理やり私の失敗を利用しましたね?
あきとんとん:うっ……。でもほら、作ったコーヒーをムダにするのももったいなくない? 溶解度を利用すれば、SDGs的にもバッチリだよ!
りりかさん:……めんどくさいんで、コーヒーをいれ直します。
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