専門職でも"AIに取って代わられる時代"に身につけたい「どこの会社でも通用する」ための9つの要素

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このように、自分は1つの場所で頑張っているつもりでも、周りの環境が変化すれば今いる場所もまったく違う環境になってしまうということを、まずは理解しておくことが大切です。

仕事には「2種類」のスキルがある

それでは、どのようにすれば、変化する環境でも通用する人材になれるのでしょうか。

「どこに行っても通用する人」とは、言い換えれば、どこに行っても通用する能力があること。つまり、まずは「ポータブルスキルを身につけること」が必要です。

仕事に必要なスキルには、特定の領域のみに通用する「専門スキル」と、いろいろな仕事に共通する「ベーシックなスキル」があります。後者の「ベーシックなスキル」は、仕事内容や勤務先、職場が変わっても活用できるスキルであるため、持ち運び可能なスキルという意味で「ポータブルスキル」と呼ばれています。

環境の変化などで、自身の居場所や仕事内容を変えなければならなくなったときに備え、まずはこの「ポータブルスキル」を身につけることを意識すると良いでしょう。

では、いろいろな仕事に共通し、持ち運びができる「ポータブルスキル」とは、具体的にどんなスキルなのでしょうか。

厚生労働省によると、「ポータブルスキル」とは「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義されています。

下の図のように、ポータブルスキルには「仕事の仕方(対課題)」と「人との関わり方(対人)」において9つの要素があり、「仕事の仕方」は仕事における前工程から後工程のどこが得意か、「人との関わり方」はマネジメントだけでなく、経営層や、上司、お客様など全方向の対人スキルを指しています。

たとえば、「課題の設定」は、複雑な問題を整理し、適切な解決策を見つけるスキルです。これにより、さまざまな場面で迅速に対応できる力を身につけることができます。

(出所:『このままで大丈夫? 「どこに行っても通用する人」になるために今できること』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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