専門職でも"AIに取って代わられる時代"に身につけたい「どこの会社でも通用する」ための9つの要素
たとえば、専門職の代表例ともいえる弁護士の仕事では、重要な業務である契約書のチェックやドキュメントレビューは、すでにAIによる自動化が進んでいます。
リーガルテック(法務分野でのテクノロジー活用)の発展により、AIが膨大な法律文書を短時間で分析し、抜け漏れやリスクを指摘することが可能となっています。
しかし、こうした技術の進展によって、すべての仕事がAIに取って代わられるわけではありません。環境がどのように変化しようとも、「人間にしかできない仕事」というものは残ります。そして、それは究極的には「人と協働して働く上で必要なこと」に集約されます。
どのような環境になっても「通用する人」
たとえば、法的リスクを指摘するだけならAIでも可能ですが、クライアントが本当に求めているのは「法律的に正しいか」ではなく、「状況を踏まえて最善の選択をするにはどうすれば良いか」という判断や助言です。
また、交渉や調整、信頼関係の構築といった要素は、単なる情報処理だけではなく、人間同士の感情や価値観を理解する力が求められます。
だからこそ、どのような環境になっても通用する「人」を目指すことが重要になります。
単に専門知識を身につけるだけでなく、「相手の立場を理解し、最適なコミュニケーションができる力」「信頼を築き、協力しながら問題解決できる力」といった、人とともに働く上で必要なスキルを磨くことが、これからの時代においてますます価値を持つのです。
10年前、企業の受付やコールセンターのスタッフがAIに置き換わるなんて想像もしていなかったのと同様に、今後10年間で何が残り、何がなくなるのかわかりません。あなたが今手掛けている仕事にも、AIが入り込んでくるかもしれないのです。
未来の職業のあり方を予測するのは非常に難しいですが、「今はあたりまえだと思われている仕事が10年後に残っている保証はない」ということを肝に銘じておくべきでしょう。
もちろんAIだけでなく、時代の変化やイノベーション、グローバル化などで仕事や居場所がなくなる可能性もあります。
「この道一本で生きていこう」と一所懸命に腕を磨いても、ときが経つにつれ、その技術が陳腐化してしまうかもしれないし、需要自体がなくなってしまうかもしれません。もしくは、海外から来た強力なプレイヤーに、市場を丸ごと持っていかれてしまう可能性だってあります。
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