ホンダ「ZR-V」を選んでいるのはどんな人?「ハリアー」や「カローラ クロス」などの購入者データと比較分析

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シビック購入者は走りを重視する人が多いため、「異彩を放つ存在感のある『デザイン』、そして爽快かつ快適な『走り』を高い次元で兼ね備えることを目指して開発されました」(発売時のプレスリリース)というZR-Vが比較されたのだろう。各車の詳細特徴は後述する。

現行「シビック」も「ヴェゼル」と同じく2021年の登場。2024年にはマニュアル車の「RS」も追加した(写真:本田技研工業)
現行「シビック」も「ヴェゼル」と同じく2021年の登場。2024年にはマニュアル車の「RS」も追加した(写真:本田技研工業)

前に乗っていた車(前有車)と購入価格

続いて購入する前に乗っていたクルマ(=前有車)を見てみよう。ZR-Vは新型車であるため、同一車種からの乗り換えはほとんど生じないタイミングである。

結果は1位:ヴェゼル、2位:オデッセイ、3位:CR-Vとホンダ車が独占した。

他の車種も見てみると、ヴェゼルとシビックにおいてはホンダ車からの乗り換えが同様にトップ3を占めており、ハリアー、カローラ クロスにおいては同じくトヨタ車が、そしてエクストレイルは日産車が、と同一メーカー内での乗り換えが多い。

そこで「メーカー別」のデータを見てみると、ZR-Vは「ホンダからの乗り換え率」が73%、同様にヴェゼル:68%、シビック:80%である。ハリアーとカローラ クロスの「トヨタからの乗り換え率」はどちらも73%であり、エクストレイルの「日産からの乗り換え率」は75%であった。

「エクストレイル」の現行モデルは2022年の発売。全車が「e-POWER」となった(写真:日産自動車)
「エクストレイル」の現行モデルは2022年の発売。全車が「e-POWER」となった(写真:日産自動車)

新登場したZR-Vは、販売から一定期間が経過したほかの車種と同様、現状は既存顧客からの乗り換え促進にとどまっている印象だ。新たなホンダオーナーの獲得、「過去にホンダに乗っていた人」の奪還がどれだけかに注目したい。

SUVセグメントはボディサイズだけでなく、価格面においてもクラス分けが多層的になされている。購入者は実際のところいくらで購入しているのだろうか。

ここでは、車両本体価格や見積もりシミュレーションの金額ではなく、「値引き前車両本体+オプション価格」「値引き額」「下取り額」「最終支払い額」から、購入者が実際に支払った金額を示す。

次ページ表:いくらで購入しているのか?「価格データ(平均値)」
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