専門家が解説! 「本当に買ってもいいマンションなのか?」を"ウェブの情報"で見極める7つのポイント

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よって、現場では、媒介(仲介)会社が見る業者専用の物件情報サイトであるレインズより、スーモなどの一般消費者が見るポータルサイトのほうが先に情報が出るという現象がよく起こります。

仲介会社の担当者によっては、レインズは毎日チェックするものの、スーモなどのエンドユーザー向けサイトまではほとんど見ないこともあるようです。だから、仲介会社より、一般消費者のほうが物件情報を早く知るということが起きるのです。

なお、このとき見るのはポータルサイトで、特定の仲介会社のホームページではありません。

「資産価値」に「安全価値」と「利用価値」を加えた、マンションの「3つの価値」を理解したうえで、希望のエリア、価格、間取りなどをポータルサイトに入力して、個別の物件をチェックしていくことになります。

ポータルサイトで物件を見るポイントはたくさんありますが、多くを伝えると逆にわかりにくくなってしまうので、ここでは最小限に絞ってお伝えします。

ポータルサイトに条件を入力すると、物件が出てきます。その物件をクリックしたら、「物件の特徴」「物件概要」「物件情報」などをチェックしましょう。

多くの人が見落としてしまう「3つのポイント」

私のもとに相談に見える方々から「後藤さん、この物件どう思われますか?」とメールでお問い合わせいただく物件のなかで、みなさんが見落としていることがとくに多いのは、次の3つです。

□「敷地の権利形態」が「所有権」でないもの

敷地の権利形態の欄が「所有権」でない場合は、借地権の種類(「地上権」もしくは「旧法借地権」か、新借地借家法の「普通借地権」か「定期借地権」か)などを確認します。

□「現況」が「賃貸中」「オーナーチェンジ」「年間予定賃料収入240.0万円(利回り3.00%)」などになっている

このような記載がある場合は、現在賃貸に出していて「オーナーチェンジ」(所有者変更・賃貸経営用)物件となり、賃借人が退去するまで自分で住むことはできません。

しかし、「賃貸中」でも賃借人から貸主へ退去通知が出ている場合もあるので、退去予定があるか不動産会社の担当者を通じて確認する必要があります。

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