「目についたものはすぐ片っ端からやる」35歳でADHD発覚、”うまく付き合う”仕事術を紹介《後でやろう》は結局忘れるだけ!

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イラストを描く方なら実感があると思いますが、色の具合や、余分な線を描いてしまうなど、細かな修正点は、どうしても発生してしまいます。デジタル機器の不具合で書き出し等に思わぬ時間がかかってしまうこともあります。

余力のあるスケジュールを組む

私の工夫としては、完璧な状態を目指して締め切りギリギリで提出するのではなく、余裕を持ってクライアントに提出することを心がけています。例えば、イラストの制作であれば、ラフの段階で色使いも含めて確認してもらい、その時点でのフィードバックをもらいます。

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そして、完成作品を仮に(デザインとのトータルバランス等で)なにか調整の要望がきたとしても対応できるだけの余力のあるスケジュールで送ります。こうすることで、最終的により「価値のある」成果物を納品できるのです。

そんなの当たり前のことだと思う方もいるでしょうが、夏休みの宿題は常に9月2日までかかっていた私にとっては大きな進化です。

複数の仕事の納品や修正作業が重なり、スケジュールが総崩れしてパニック! とならないためにも、想定外のミスやトラブルは起こりうるという前提で進行を組むとよいでしょう。

以上の工夫は、一見面倒に思えるかもしれませんが、この3つのルールを習慣化することで、ADHDの特性による影響を最小限に抑えながら、より確実に業務を行っていくことができます。

私自身、業務におけるケアレスミスをかなり減らすことができましたし、仕事の進捗管理があまり得意でない人にも参考になる方法だと思います。

自分の特性に合った対策を地道に積み重ねていくことで、仕事のストレスは大きく軽減でき、効率も確実に高められます。

フジワラ ヨシト イラストレーター

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Yoshito Fujiwara

1989年、神戸市生まれ。イラストレーター、京都芸術大学非常勤講師。大阪芸術大学中退後 、テーマパークなどで似顔絵師として活動。その後、会社員を経て2020年1月にイラストレーターとして独立。主に教材、教科書、企業カレンダー、雑誌、WEBメディアなどのカットイラスト、パッケージなどのイラストを手がける。XなどSNSの総フォロワー数は10万人を超え、イラスト制作や仕事に対する考え方を発信するnoteが人気を博す。

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