藤井隆「芸能界に友達は?」と聞かれて思い出す顔たち。言葉に救われてきたから思う《対人関係》で「口にしてはいけない言葉」とは?

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比べずに育てられた藤井氏が、比べざるをえない世界で見つけた答えとは
芸歴32年、お笑いタレント、俳優、歌手、MCとマルチに活躍する藤井隆氏。50代になった今、自分が歩んできた道のりを本音とやさしさの詰まった真っ直ぐな文章で語ります。
芸能界で出会った「友達」とはどんな存在なのか──。
比べずに育てられた藤井氏が、比べざるをえない世界で見つけた答えとは……?
そして、言葉に救われ、励まされてきた藤井氏だからこそ思う「口にしてはいけないこと」。
本記事は藤井隆氏の初のエッセイ『マ・エノメーリ』から抜粋・再編集してお届けします。

芸能界(仕事場)に友達はいますか。

ハタチに吉本新喜劇に劇団員として入団して仕事を始めることができて32年が経ったので、(余裕で)人生の半分以上を仕事をさせていただいていて、友達も仕事場で出会わせていただいています。

自分の仕事は他の仕事と比べて特別だとは思わないけど、特殊だとは思っています。

自分自身を大事にしたり、優先できたり、スタッフさんに大切にしていただいたりするけど、全くもって自分だけでは管理できない時間や感情、仕事に捧げる時間や感情があって、そこに長くいると少し麻痺してる部分もきっとあると思います。「本番にアドレナリンが出る」とか聞いたことあるかもしれませんが本当に、「本番だから。仕事だから出来る」ようなところがあって、そういう現場を一緒に過ごしてグッと距離が縮まったり、関係が深まったりしてきました。

吉本興業の中でも先輩にあたる方だけど、本当に友達のように接してくださる方もいるし、後輩でも頼り甲斐があって友達のように接してくれる人もいます。

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